1203 ムスジイトトンボ:トンボの間違い

トンボの古い呼び名はアキツ(秋津)です。そして、日本は秋津島とも呼ばれています。日本が秋津島になったのは、奈良の御所市付近の山上から大和の国(=当時の日本)を見下ろした神武天皇が、『大和の国は交尾しているトンボに似ているなぁ〜』と語ったからです。なるほど大和の国は細長いんか!違うっ、『交尾してるトンボ』

 

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↑こんな形です

あまり素早くなく、飛んでもすぐとまる、じっくり観察できる、ムスジイトトンボ。空色が♂、茶色が♀です。シオカラトンボもヤンマも・・・トンボの形はこれです

一体、どこらが大和の国に似ているのか、サッパリ想像できません。が、とにかく恐るべし日本神話、神武。トンボの交尾を観察して、それを国に当てはめるとは!大胆です。しかし。こんな形でするトンボこそ変です。どこが変なのか?

 

まずは、昆虫の交尾を検証してみました。

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   @♂上位型     A擬♂上位型    B♀上位型    C♂横型   D腹接型

                                  そして、

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E尾端−尾端型  (*@〜Dも一仕事終わるとE型になる場合が)

 

なるほど−。昆虫の種類によって好みの体型はあるようですが、どれも 尾と尾 でくっついています。トンボが変なのは、尾が変な位置=♂の尾は♀の首に、♀の尾は雄の腹に。他の昆虫とお好みの型が違っています。では、一体どういう尾順でこうなるかですが・・・、

 

第一段階

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他の生き物も同じですが、♂の仕事は♀を見つけてものにすることです。が、トンボの場合、♂は尻尾の先にある付属器で♀の首の後ろを挟みつけての、愛情のカケラも無い力任せの乱暴虫です〜。隙あらばと、忍び寄ってくる♂に取られないよう、しっかり♀を押さえつけておきます。


第二段階

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そして、「早くせんかい!」と♀の首を押さえ・・・・その前に、♂には準備運動がありました。

♂の準備運動

@尻尾の辺りにある精巣で精子をつくっておきます。そして、♀に近づく前に
A尻尾を曲げて自分の腹にある第二の生殖器の中の袋に精子を移しておきます。

 (トンボの♂は生殖器が2つ!困った奴です)

そして、いよいよ第二段階へ

@早くせんかいと♂は♀に催促します。すると、
A♀は尾を曲げて、先を♂の腹にある第二の生殖器へ、押しつけます。
B交尾。♂の精子が♀の体内にある精子を貯める袋へ移動して終わりです。

*なお、人はその都度しないと子供はできませんが、トンボ(昆虫)は一度だけしておけば、あとは♀が貯めてある精子を好きな時に使って子供つくりをします。省エネというか昆虫の特技です。

 

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どうしても変な型でしたかったから、という説もなりたちます。・・・・が、
トンボの間違いの始まりはこのシ−ンですっ!交尾の装置かつ生殖器であるべき尻尾で♀を掴むからいかん。足6本もあるじゃろ!足を使え足を!(-.-;)y-~~~ 出だしでの、初歩的な間違いがその先のややこしい体型の素になっています。

初歩的な間違いをしたトンボですが、何億年も生き延びてきたので、これはこれでいいのかもしれません。ま、好きなスタイルでしてね。ということで、トンボ問題の検証を終わります。

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