1206 シイボルトコギセル

二枚貝、巻き貝、角のようなツノガイ、殻がちょっとしかないアメフラシ、殻をすっかり捨てたクリオネ・・・貝もいろいろですが、梅雨の雨を悦んでいる貝が居るのを思い出し、雨の中を出掛けてみました。

 

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これです。日本にはカタツムリほか約1000種類くらいの陸貝がいるそうですが、その一つ、キセルガイ(キセルの形です)の仲間の『シイボルトコギセル』
幕末に日本に来たシイボルトが命名したので、それに因んでシイボルト・小・ギセルと呼ばれています。

西南日本のあちこちの森林の樹上に棲んでいる、割と珍しい貝です。普段はクスノキやイチョウのような樹皮が厚い木の割れ目にひっそりといますが、今日は雨が降っているので全員ゆるゆると活動中です。

2〜3cmくらいの小さな貝です。カタツムリもそうですが、殻の首の所がラッパのように外に反っていたら成熟した証拠で、これもみんな大人の貝です。

 

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家から車で30分のお宮で見ました。木の幹はもちろん、石灯籠の上にもゾロゾロ。台風で木が倒れたりして、数が減ってきたかと心配していましたが、安心するほどいっぱい居ました。

実はこのシイボルトコギセルは乾燥にも耐え、エサも食べないで、1年は生き延びるタフな貝です。ので、
旅に出る旅人が、また、江戸時代には参勤交代で江戸へ行く長州藩の武士が、そして、日清、日露戦争に出兵する兵士が、命を長らえ健康に帰って来れるよう、この貝をお守りとして、肌身につけで出掛けたそうです。そして、無事帰ってきたら、神社の森に返して、神様に感謝したそうです。なかなか好きなタイプの話です。

 

 

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よっこらしょっと〜

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やっと着いた〜  あれっ お前も来たか〜!


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おっ あそこにも誰かおるっ! 行ってみようか?

生き物が寄ると彼女をめぐる闘いがありますが、シイボルトコギセル(カタツムリも)には雌雄がありません(雌雄同体)。平穏な情景が繰り返されるだけです。が、全く退屈しません。梅雨の頃に来たのは初めてで、この小さな貝がソロソロと、かつ、活発に動き回るのを初めて見ましたが、のんびりと楽しい時間でありました。

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