1467 カンボジアの旅(5)元大統領官邸

 

久々に 「カンボジアの旅」 復活の今日、2009年1月5日は、嬉しい事がありました。人のためになろう!ような殊勝な考えがないわたしですが、何をどう間違ったか、神戸で地震があった時、プロジェクトの企画責任者+機動隊員として40日間くらい、ボランティア活動をしたことがあります。燃えつきた東灘区の長田町も見ました。写真もかなり撮りました。が、見せません。

その時知り合った、当時中学3年生だったM君から 『カメラマンになって東京で頑張ってる』 という便りが今日届きました。 何となく嬉しいなぁ〜 状態で今夜はテンションが高く、本文が長くなります。ので、やめるなら今です

では、始めます

福岡からカンボジアまではその日のうちにつけますが、ホ−チミン(サイゴン)に2泊しました。私はベトナム戦争世代です。長い大学生活の間ず〜っとベトナム戦争が続いていました。から、サイゴンがぜひ見たかったからです。

それに旅の11日間をヒネリ出すために、詰め込んで働いていたので休養をとるために。ということで、サイゴン2日目は休養日にしました。休養だからと休養していたのでは疲れは取れません。別の事で疲れて、最初の疲れをとる主義です。ということで、今日はサイゴンを見物して疲れをとることに。

一人旅のバックパッカ−は別ですが、東南アジアを旅するにはそれなりの工夫がいります。

町のA地点からB地点へ移動する時は、ツクツツクなどを利用すると安い!と思っている人がいるようですが、それは部部的には正しくとも、間違いです。B地点、C地点、・・・Z地点へと、2ドル、3ドル、2ドルを 「安い 得した」 と払っていくと、合計金額は意外な事になっています。初心者が陥りがちな落とし穴です。

どうするか?それは車を雇うことです。遠くまでもアッと言う間に行けるし、意外と安いんですネ。安い上に、車を雇って街を回ることなど日本ではできませんから、そんなことをするチャンス。金持ち感が味わえて精神衛生的にも効果があります。嘘だと思う人はぜひ私を旅行に誘って下さい。証明してみせます。

ということで、車をやとって三人でサイゴンを廻ることにしました。


144511.jpg (12993 バイト)

車の雇い方にも工夫がいります。フロントでは頼みません。泊まっていたサイゴンホテルのドアマンのおじさんです。おねいちゃんと波長を合わすのは苦手ですが、こういうおじさんとは目線で会話できる特技を持っています。こういうドアマンにお願いすると上手くいきます。

『市内見物するけどええタクシ−ない?』 『まかしときっ!』。 さっそく見つけてくれました。外国人がよく泊まるホテルの前には、イザという時に備え、暇そうなタクシ−が停まっているのが普通です。

28ドルでどう? ええよ! ここで2,3ドルを値切ってはいけません。。鷹揚に、太っ腹にOKサインを出しましょう。3人で割れば一人900円。それでお互いに気持ちよ〜く市内見物ができるんですから。 しんちゃお では行ってきます。

じゃ〜まず 元南ベトナム大統領官邸に行って。サイゴンにはあまり観光名所はないんですが
ベトナム戦争世代にとってはぜひ見ておきたい場所です。社長と庭師が昨日見損ねた場所だし

 

146701.jpg (20216 バイト)

あっという間の5分で到着。広々とした芝生の向こうに、緑の庭に囲まれて官邸はありました

ベトナム戦争は世界のならず者国家アメリカが仕掛けた馬鹿馬鹿しいほど悲惨な侵略戦争です。が、それは長くなるので・・・

実はベトナム戦争世代の最大の功罪は世界観を変えた事です。ヒッピ−文化が興り、音楽はプレスリ−からビ−トルズへと、世界を大きく変えたのはベトナム世代であり、その時代でした。図にしてみました。

 

146710.jpg (8195 バイト) 上がそれまでの絶対的世界観。人類はある点をめざして発展し続けている という分かりやすい世界観です。
例えば啓蒙主義、良妻賢母、立身出世、富国強兵とかの分かり易い、人生観や世界観で、「言わんでも分かるだろ」と暗黙の了解があって安心できた時代が長く続いていました。

が、ベトナム戦争の頃からそんな世界観が崩壊しました。絶対的なものはない。さまざま価値観があってよい。その間には優劣はない(中立的世界観 下の図)。


当然、古いから劣っているということもない。ということなんです。学校で習っている数学はものすごく古い時代のものですが、それは正しいんです。が、量子力学も正しいんですね。世界は多様なんです!どれも正しく、優劣もないんです。

と、ここまではよかったんです。ベトナム戦争世代は古い世界観壊しには成功したんですが、『じゃ 何を目標に生きていくか!』という答えを出さねまま。それが今の社会なんです。みんなどうしていいかの合意が無い!ですね。

隊長!演説はええから、切符売り場に先に行ってますネ。  はい、ちょっと待ってね。

 

サイゴンは近代的な都市ですが、肩に荷物を担いでの 物売りがあちこちにいます

146704.jpg (42053 バイト)

おお〜 椰子の実ジュ−ス売りのにいちゃんか

146705.jpg (48225 バイト)

買う? う〜ん もうそれは飽きたから買わんよ〜

146706.jpg (40403 バイト)

残念〜。表情がよかったので連続スナップで載せてみました。

 

 

146707.jpg (37618 バイト)

隊長遅いっ!中に入りますよ。アオザイの取材もやっておきました。

憧れのアオザイです。が、こんな公共施設や高級レストランや観光用エステ店とかマッサ−ジ屋さん以外ではあまり見かけませんでした。日本で言えば和服を着ると同じ状況なんでしょうか。

アオザオは横を向いた時にセクシ−感があります。「隊長、下に服を着込んでその上から羽織っているので暑いそうです」 「暑いから嫌いと言ってます。」 「アオザイが制服になってる高校もあるそうです」

 

146708.jpg (39351 バイト)

元大統領閣議室です。ここで様々な決定がされ 戦争が次第に泥沼化していったんですね。私は完全ノンポリ学生でしたが、デモにも行き、機動隊にも蹴られました。正義感というよりはそれが普通。昔の若者は社会問題に関心があって、何かをせずにおられなかったんですね。

1998年に、スハルト長期政権が崩壊し、あちこちでデモがあり、それを見張る自動小銃を持った軍隊が街角に立ち、戦車も走り、観光客の姿は皆無、騒然のジャカルタに偶然にも行ったことがあります。間違って撃たれるかもしれないという恐怖は感じませんでした。不謹慎にもワクワクと眺めていた私がいました。

燃えるものを持てない現在の若者は たくさんの物に囲まれた、豊かな生活でも 不幸かもしれないと思う今日この頃です。

 

146709.jpg (40864 バイト)


そして、ここは4階にある第1婦人が使っていた応接室です

 

 

146702.jpg (21478 バイト)

元官邸の前は緑の公園通り。遠くには高層ビルが見え、サイゴンは近代都市です。

Back    wb00955_.gif (255 バイト) Home   Next