1631 チィ、カム・バッ〜ク : 頑張れみんな、カンボジア

そして校舎だjけが残った

ラオスとカンボジアのこの50年は苦難の連続で、特に内戦によって社会や医療や教育が崩壊してしまい、緊急の課題は国の復興・再建です。

そして教育を何とかしなくてはと、校舎を建て、教員の確保に取り組んでいます。が、ラオスは予算がないので教員の補充も滞りがちのところ、カンボジアは教員の新規採用も順調で、カンボジアの圧勝と思っていましたが・・・それがそうでもなく

ラオスやカンボジアなど東南アジアの公務員の給料はかなりお安く。例えば、カンボジアの学校の先生の月給は4000円〜6000円。家族の一月の家計費は約3万円程度。これでは赤字生活、不足分補填のためアルバイトが必要となります。

家が農家の人は農業を、語学が出来る人は観光業などですが、アルバイトの一番手は塾です。勤務は午前か午後の半日ですから、半日は学校で先生、あとの半日は塾の先生で不足分を補うのが普通となっています。生徒の方も学校だけでは学力が不足がち、高校や大学への進学・資格獲得のためには、塾でも勉強となります。

ラオスより景気がよいカンボジア。約20ある教員養成学校の新規卒業生は何とか先生になれます。が、問題は行き先です。人口が多く生徒数が多い町や都会では塾を開いて生活が成り立ちます。

しかし、人口が少なく生徒も少ない田舎に赴任した先生はどうなるか?
先進国がらの援助で田舎にも学校ができる。→新規採用の先生が来る。村に学校ができた! しかし、それからが問題です。給料が安い先生が生活のために塾を開いても、田舎はもともと生徒数が少ない上に、農村地帯ですから貧乏で、塾に通わせるお金が無い。他のアルバイトを探そうにも田舎ですから、働き口がある訳はなく。

生活が成り立たず、先生はやめて町に行ってしまう。先生が居なくなると学校もお終い。『そして、校舎だけが残った』 。世の中、なかなか巧く行きません。途上国は奥深い問題があり、テレビ的なハッピ−・エンドとはなりません。


2008年の10月に、カンボジアの旅をした時

アンコ−ルワットの街、シェムリアップにある 「ワット・ボ−小学校」にふと寄ってみました。


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163110.jpg (26653 バイト) 掃除が行き届いた校舎がいくつも建ち並び、子供達は楽しく走り回り、校庭にはゴミ一つ落ちてない!

教室の前には履き物がきっちり並べられ、どの先生もグレ−のスカ−トを履いている(制服です)

こんな学校見たこと無い。日本の学校もお手本にしたいような、どうしてこんな立派な学校が!!の驚きのワット・ボ−小学校です。

 

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『それはですね、校長先生が先頭に立って頑張ってるからです』

2007年〜2009年にJICAの協力隊員としてワット・ボ−小学校で先生をしていた田中千草嬢、チィ先生です。北海道娘のチィ先生、ある日ふと外国に行こうと思い立ち、JICAの試験を受けてみたら合格し、気がついたらワット−・ボ−小学校に音楽の先生として赴任していたそうです。

 

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日本でクメ−ル語の研修を受け、何とかなるだろうと乗り込んで来たけれど、会話もままならず、しかも、畑違いの音楽を教える。「音楽教えてね」と言われても音楽室もなく、楽器もない。この音楽室も学校が一丸となって造ったそうです。

しかし、音楽室にはな〜んも無い、空っぽの部屋。最初は相当困ったそうですが、そこは元気娘のチィ先生は、日本の友人知人に連絡し、家で不要になったピアニカ他の楽器を送って貰い活動開始。部屋の四方の壁際にピアニカ他の楽器がずら〜っと並んでいましたが、みんなチィ先生が集めた楽器。やるなぁ〜チィ先生、それだけで感激しました。

「何事もまず先生から」の校長先生の方針で、最初は先生達にピアニカを教えたそうです。カンボジアには伝統の音楽はありますが、ドレミの西洋音楽も、音楽の授業もありません。から、まず、ドレミを教え、先生達もチィ先生の頑張りに応えて、関節炎になるくらい毎日毎日練習したそうです。先生達の次は生徒達に教えて、とうとうちゃんと演奏ができるに音楽隊を結成しました。カンボジア初の小学生の音楽隊です。やるなぁ〜。

訪問した時には音楽の時間では無かったのですが、『えっ 日本人が来たの!』 授業が終わった生徒達がチィ先生のために自主的に集まって腕前を披露してくれました。ありがとう。

 

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『みんなチィ先生に恥をかかしたらいかんよ。やるよ!』  『やれるかなぁ〜』

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『心配だなぁ〜』

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ドレミも知らなかった子供達が三曲も堂々と名演奏を披露してくれました。

 

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『どうだった?』『上手だったよ』。音楽の楽しさを知った子供達は、暇があったら音楽室にやってきてピアニカを借り、自分たちで練習しているそうです。

そして、ワット・ボ−小学校音楽隊はカンボジア初の学校音楽隊として新聞やテレビで有名になり、また、その実力で街の公式行事には欠かせない音楽隊として出動しているそうです。

悩みは一日中誰かが練習しているので、ピアニカが壊れかかってきたそうで・・・・もしご家庭にご近所に要らないピアニカがあったらぜひ送ってあげて下さい。

チィ先生は音楽だけでなく、職員会議を開いたらどう?PTAとの懇談会を開いたらどう? と働きかけ、学校を変えるお手伝いもし、学校には欠かせない先生に。朝学校に行く途中、「朝ご飯食べていかん!」と各家庭から声がかかり、朝ご飯は最低三食くらい食べていたそうです。

そして、二年間の任期が終わり日本に帰国する2009年一月には 「チィ先生ずっとカンボジアに居て」と1万人もの署名が集まったそうで・・・こんな話は聞いた事ないの驚きです。そして、『チィ、カムバック』 の大合唱は続き、一旦日本に帰った彼女は2009年4月にカンボジアに戻っていきました。その時の心境や現況などはチィ先生のブログにてご覧下さい(呆れるほど面白く、ためになるブログ保証)。

 

 

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私がワット・ボ−に行ってから二年後の2010年11月、「百聞は一見に如かずだから、日本や日本の学校を見てもらったら」資金が獲得でき、やっと、ワット・ボ−小学校の3人の先生を山口に招待できました。私は種を播いた責任もあるので、さっそく会いに行ってきました。

左端がプン校長先生。「えっ abeさんはうちの学校に来たの なんで会わしてくれんかったの!」「だから、その時校長先生は出張で居なかったと言ったじゃないですか」の右端は、現在無給で校長補佐をしているチィ先生。そして、真ん中はパ−ラ−先生38歳です。

プン校長は現在50歳、20歳の時ワット・ボ−の先生になりました。中学校しか卒業してません。ポルポトの内戦で教員や専門家などの知識階級がほとんど虐殺され、先生になれそうな人が中卒くらいしか残って居なかったからだそうです。が、その後高校、教員の資格をとり、30半ばで校長先生になりました。

当時の生徒数は約450人。プン先生は子供達に教育を受けさせてやりたいという情熱で、同僚や町の人、みんなの力を借りながら、校舎を建て、学校を整備していきました。そして、ワット・ボ−小学校に行くと良い教育が受けられる、子供達を大切にしてくれるということで、父兄はスクル−バスを仕立てでもと学校に通わせたいということで(上の写真にそのバスが写っています) 生徒数は現在5020人。カンボジア一の学校を造り上げたのです。しかし、決してエリ−ト校ではありません。貧困家庭の生徒もたくさんいます。プンさんは偉い!

素晴らしい学校との評判でカンボジア国内はもちろん外国人も参観によく来るそうです。が、外国人参観者は感激して、思わず持っていたパソコンを寄付したり・・・・ プン先生はデジカメもノ−トパソコンも持参していました。「高かった?」「いやもらい物です」と嬉しそうに話していました。

 

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163131.jpg (24952 バイト) お土産まで貰ってしまいました。大好きな市場コ−ヒ=よく焙煎をし、底に粉が貯まるほど細かく轢いた地元の人が飲むコ−ヒ。私は日本のコ−ヒを美味しいと思ったことありません。が、市場コ−ヒは旨い。コ−ヒは香りよりも味が大切です。

それから椰子砂糖にカンボジア名産のスカ−フ、クロマ−も。

 

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日本食美味しい? 口に合いますよ。オハギは黄粉がいいですね。でも「日本は野菜の種類が少なくて高いから困る」と言ってますよ。カンボジア人は野菜がないと生きていけないそうです。えっ 空芯菜が好き。ぜひ、私の空芯菜を食べて下さい。プン先生はカンボジアでは珍しく、家庭で料理する人だそうです。私の家にもご飯食べに来て下さいネ。はいはい。

そして、12月5日、日本は楽しかった〜とカンボジアに帰っていきました。今頃のカンボジアは乾期、快適な旅行シ−ズンです。

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森羅万象社からのチィ先生応援のお願い

チィ先生は、講演したりアルバイトしたりで生活資金や活動資金を獲得していますが、現在定期収入なしの貧困状態で頑張っています。私がポンと一億円くらい寄付できたらいいのですが・・・

                     (1)里親支援:現在チィ先生は学校に通えない子供4人と同居して暮らしています。

応援をお願いします。詳細はアナコットのペ−ジから  http://anacott.web.fc2.com/index.html

                    (2)クロマ−を買って応援

お役立ちのクロマ−を買って応援しませんか。送料別で一枚500円。できれば10枚、15枚とか分かりやすい単位でお願いします。友人、ご近所の方に配っても喜ばれます。現地観光客価格よりかなり高めですが、利益は応援資金ということで。連絡は田中千草l chii_atmpp@hotmail.com または anacott@hotmail.co.jp

                    (3)ピアニカを送ろう 

ご家庭で不要になったピアニカはありませんか?できれば5個とか10個単位で。送り先等は田中千草 chii_atmpp@hotmail.com  または anacott@hotmail.co.jp にメ−ルにておたずね下さい。

                    (4)何でもいいから応援しよう

ご家庭に余剰金等がありましたら、本名でも匿名でも森羅万象社名でも  送り先は

銀行   :北洋銀行 芦別支店 
口座   :普通口座
口座番号:3193264
口座名義:カンボジア・アナコット基金 代表 田中千草  chii_atmpp@hotmail.com

                    (5)宣伝のお願い  

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