1689 ちょっとカンボジアの旅(8)タ・プロ−ム

最初は仏教寺院、その後ヒンドゥ−教の寺院になった、12世紀には5千人の僧が暮らしていたタ・プロ−ム。月日は経ち、今は 祠堂や経蔵がある中央の部分が残っているだけ。そして、押し寄せる森に囲まれた その中央部分も崩れ去ろうとしています。そこらの展開に哀愁が漂い、自然が生み出す神秘的な雰囲気も漂って・・・

アンジェリ−ナ・ショリ−主演の映画 『トゥ−ム・レ−ダ−』の舞台になるのも納得の遺跡です。

 

168804.jpg (48590 バイト)

 石が落ちてきそうな東入口から中に入ると


168901.jpg (48932 バイト)

建物が崩れて落ち、石が転がっています。ここに初めて来たのは10年前の2001年9月、相方と二人で。その時は板の歩道は無く、石の山の隙間を縫って、時には乗り越えて見学しました。相方は10年ぶりで 「あれ!板の歩道ができとる〜」  「すっかり観光地に変わってしまった〜」 とビックリしていました。

「崩れるままにの状態」で保存されているのがタプロ−ムですが、そのままでは危険すぎるので、見物しやすいようにの工事は行われてきたようです。この日も、大きなクレ−ンを使って石壁の落下防止工事をしていました。

 

168902.jpg (55478 バイト)

「寺院が木でつぶされそうになっている」  この風景がタ・プロ−ムの見所です。

10年前には ここに物乞いの数家族が(こっそり住んでいたのかも)、囲まれてちょっと怖い思いをしました。が、今はそんな事があったとは信じられない 安心のタプロ−ムになっています。

写真にしたい木はたくさんあり、木の種類も何種かありますが これはスポアン。根の部分だけでも3階の高さを越えており、

168906.jpg (52271 バイト)

どの木も梢は空に の巨木です。

 

 

168908.jpg (77018 バイト)

 

 

 

168903.jpg (75985 バイト)

下が一番迫力があるスポアンです。初めて見たときは、「夜は歩いてるかもしれんなぁ」 と思いました。その時は未だニコンF2だったので、三脚を据え30分くらいここで写真を撮りましたが、30分の間に来た観光客はたったの5人くらいで静かな時間が流れ・・・この木は襲ってこんやろうね・・・と思った、怖いような迫力がある木です。こんな木を育てるカンボジアの森すごいなぁと思ったのでした。

どのようにしてこうなったかは 分かるような気がします。 地面から生えて大きくなったのではなく

タプロ−ムが放置されると荒れてきて、
@屋根の上に土が貯まったり。草が生えたり  Aそこにスポアンの種が落ちて発芽 B細いながらも頑張って根を下に伸ばす C小さくても頑張って根を降ろし続ける D地面に根がつくと、根は地中に入り E根から水や栄養を補給して、安心状態で成長し始める Fやがて巨木になった
と思うのです (たぶん正しいぞ99%)。

 

168909.jpg (33115 バイト)     168910.jpg (53617 バイト)

そこここの崩れかけた壁にはデバダ−や神々のレリ−フがひっそり立っていて 滅び行くタプロ−ムを眺めているようであり・・・密かにこちらを見つめているようであり・・・

観光客が押し寄せる人気のタプロ−ムですが、今日のように、人影が減って静かになった夕方がおすすめです。が、木が歩き出すので日が沈む前には帰りましょう。 

Back    wb00955_.gif (255 バイト) Home   Next