181 マムシグサ、衝撃の事実

秋も深まる11月、スギ林の薄暗い林床に、赤い実をいっぱい付けた植物を発見しました。怪しいやつと近寄って見ると、マムシグサの実でした。

 

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右が5月の頃のマムシグサの花です。花びらのように見えていたのは花びらではなく、苞(仏炎苞)で、この中に、小さな花の集合体(花序)が隠されていたのでした。秋になって苞が枯れて、正体が現われました。マムシグサは、花の時も、赤い実をつけた時も、怪しい貫禄があって、惹かれます。

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雌雄異株の植物は少なくありません。実はマムシグサも雌雄異株。栄養をとって大きく成長した株だけが雌になり、花を咲かせて、こんな赤い実をつけます。小さいと雄株になります
ヒトなどごく一部の生き物を除くと、ふつうはメスのほうが体が大きくなります。卵を産んだり、子育てには大きい丈夫な体が必要ですから。 
『雄は大きくて力強い』 と信じたい気持ちも分かりますが、----そんな考えは早く捨てて、老後に備えましょう。

さて、マムシグサに雌雄があって、どこが衝撃?という疑問が湧いてくるのですが、これからが衝撃の部です

大きくなった株が♀になると書きましたが----その株はずっと♀のまま   と いうわけではありません。翌年急に日当たりが悪くなって大きくなれなかった、成長の途中で虫に食われた、折れて大きくなれなかった、あるいは実を付けすぎて次の年に大きくなれなかったら、♀になるのをやめて、雄になります。つまりマムシグサは 『雄になったり雌になったり』 。衝撃の性生活です。
なんで?  何の得が? 仕組みを研究してさっそく 、------???
とにかく、マムシグサは怪しいヤツとは思っていたのですが、やっぱり怪しいことをしていたのです。

 

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