857 ヒナノシャクジョウ

広々とした笹原で、腰までの笹を掻き分け、掻き分け 
  『あった〜?』  『あったけど。花が〜』
笹の根本に確かにありました。
   『近くの山にもあるけど。蚊が多いから痒い・・・・』
   『でも、こんな所にしゃがんでいると、蒸し暑くて気分が悪くなるね・・・・・』


higeさんおつき合いありがとう。曇りの日でよかったですね。

 

8573.jpg (19612 バイト) 本日の話題はヒナノシャクジョウ、相当小さいです。イチゴ・ミルク味飴が巨大に見えます。

ヒナノジャクジョウは地面からキノコのように生える薄い白色の小さな植物。一番暑い頃に伸びてきて、花が咲きます。




 

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モヤシのような茎の高さは1cmくらい。その茎の上に、袋のようなもの(=花)が〜10個くらい着いています。この形が僧侶や修験者が持つ杖、錫杖、に似ていて、そして、ミニサイズ(=お雛様用)なので、「雛の錫杖」と呼ばれています。

先が薄茶色は咲き終わった花。黄色が咲いている花です。蟻が受粉を手伝い、種で増える植物です。葉は無し。葉緑素も無し。茎と花だけ。必要な栄養は自分では合成せず、全て土の中からゲット。こんな植物は腐生植物と呼ばれています。
そんな他力本願では、生活不安定という疑問も湧いてきますが、今もヒナノシャウジョウは繁栄してるので、成功している戦略なのでしょう。

薄暗い笹の根本で、こんな小さな物を撮る時は、普通のカメラだと三脚をセットし・・・と面倒ですが、デジカメならF5.6, 1/10秒 で、手持ちでも、このくらいには撮れます。大体が三脚は重いので嫌いですが、男の見栄で、一応イタリア製のZITTOを持っています。しかし、デジカメで三脚使った事ありません。接写に強く、低速シャッタ−でも安定。デジカメはこんな写真を撮るときは力を発揮。感心します。


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茎と花しかないヒナノシャクジョウは原始的? たぶんその反対です。
生物の最終目的は、子孫を残し、生き続ける事です。植物なら花を咲かせ種を作ること。ヒナノシャクジョウも最初は葉もあって自分で栄養を造っていたのでしょうが、一切の無駄を?切り捨て、子孫を残す為の花だけに。
きっと、最も進化した究極の生命の形なのでしょう。

イタリアでは『愛に生き、歌に生き、食に生き』、日本では『愛情よりお金』とそれぞれ方式に違いがありますが、やはり、紆余曲折だらけで、無駄だらけの、人間の暮らしの方が、ヒナノシャクジョウよりは魅力的、楽しい、と思う今日この頃です。

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