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  ■当所は愛護団体ではありません■


otayori

 

クマに襲われた2085人(狩猟事故を除く)の事故からの考察
  (2016.5/23)
鹿角市十和田でのクマによる2件の死亡事故について

(1) この2件の事故は同一グマと見て良い。一件目の死亡事故で遺体に食害があれば3件目の死亡事故が発生する可能性が大。

(2) クマのタケノコ(ササの芽)食は、まだ一ヶ月間は続くので林道の通行を規制し、鋭意、鉄檻での捕獲を試みるべきだ。

(3) 昨年秋は未曾有のドングリ類、漿果類の全国的な大豊作で、出産が進んでいる。当歳子連れの母グマは小熊を守ることに懸命で7月までは危険度は高くない。
ヤマザクラに実が熟す7月末ころ、小熊は木に登れるようになり、反撃が可能となり子連れクマは危険になる。

(4) このクマは相対的高気圧時の傾きかけた時点(21日)で事故を起こしており、数日後に悪天候になる前の行動性の高まりであろう。

(5) 初夏はタケノコの単一食が強く、一種の高揚状態にあり、交尾期の緊張も加わる。



  暑ぃ~ (2015.8/12)
昼寝クマ

 ええ、今日は暑かったんで、下の沢で冷たい水を飲んで、流れに、どっぷりと
浸って15分ほど眠りましたよ。
動きまわるとウシアブが煩いんで、また少し眠るんです。
近くに2年前に分かれた娘がいて、ときどき合うんです。
沢水も、あと数日で枯れるでしょうから、その時は沢を下って
大きな川を泳いでみましょう。


 静 岡県での電気柵事故について(2015.7/22)
 マスコミ は今回の事故について、適当に事実を羅列して誤解を与えています。
電気柵は現況では中山間地での大型獣の害から耕作地を守る、最も効果のある対策です。

 この方法を勧めて来た経緯から若干、異論を述べたいと思います。
さて、今回の件、「電気柵をコンセントに接続」というフレーズは現代では誤解を与えます。
電気柵の基本的な動作原理は100V交流家庭電源から、昇圧機を用いて4000Vほどに昇圧して直流に整流して使います。その時の電気柵に流す電気の様子 は4000Vと高い割に電流が20~30mAと極く弱く、しかも短いパルスになっています。
 「漏電遮断器」が設置されていないとの指摘が湧きあがっていますが、これも、この装置を付加している農家は極少数でしょう。接触事故では「びりっ」と ショクを与える程度で、それは人間ではゴム靴などマイナス接地している地面と間が絶縁されているからですが、野生動物が濡れた鼻先を接触させても、強い ショックを与えて撃退させる機材です。
そもそも電気柵は野生動物を殺傷させるための機材ではないのです。
もっとも留意すべき点は、最初に児童の手が切断するほどの火傷を負っていた点です。

クマが電気柵の線を抱え込んでも、そんな重大な事故にはなりませんでした。
【1】 可能性が少ないが設置者が意図的に交流電源を投入していた。
 「変圧器を使用していた」という文面から察すると、この状態ではないだろうか。
 昭和20年代は食糧難から河川に家庭の交流電源を投入して魚を取る漁方が行なわれていて、多数の死亡事故が新聞に見られます。
 30年ほど前に広島県でイノシシ、クマ対策で交流電源を利用して電気柵で死亡 事故がありました。
1990年代、広島県では、このような方法が行われているのを私は現認しています。

【2】 設置者の意図に反して昇圧機内部が長期に放置したため、絶縁不良になり交流が導通していた。
 以上から考えられることは、電気柵のピアノ線が、シカ、イノシシの突進した体重で切れ、長い間、接地、漏電状態になっていて昇圧器の絶縁が破れて、交流 が通電していたと思われます。
これも昇圧器の内部にはトランジスターがあって、このような状態になれば破断して導通が止まるだろうし、そもそもヒュウズも入っているでしょうから、不可 解です。

【3】 変圧器を用いていた、とされているが、これが①に準じて最も危険でAC100VをAC30Vに落としたところで電流は増えるので溶接機状態になっ て、連続した大電流の事故かもしれない。
マスコミは最後まで検証して報道してください。




 三 重県が放獣したクマについて (2015.6/1)
(1) 移 動放獣したクマは極めて短時間に捕獲地に戻る習性があります。
 従って放獣から10日も経て、放獣地点で事故を起こしたとは考えにくい。
 放獣クマとは別のクマによるものとと考えられる。

(2) 奥山放獣する場合は隣接する県と事前に調整する必要があります。

(3) この時期、交尾期(繁殖期)で、若いオスグマは一日に15キロも移動することがある。

(4) 成獣オスグマの放獣は最大行動圏(100平方キロ)を考慮が必要。


 2014 年の出没について(農林、人身被害を中心に) (2014.9/11)
今年はブナの凶作から春から各 地で06年並みの大出没を広報されています。

(1) ルニーニョの年の出没
 1993年は出没、被害ともに最低な状況。
 2014年は当初、エルニーニョと言われていたが、後、取り消された が東日本、西日本は日  照時間、気温に関しては冷夏状態で、冷夏に大出没は無しと、見ています。

(2) 8月中旬までの出没は、その秋の堅果類の豊凶とは関係が無い。
  この4月、5月の出没に『この秋にブナが大凶作』になるためと広報している県があるが、こ  れは前1~2年での繁殖状況(ドングリ類の豊作による)が関係している。
         

(3) 石川県ではブナが大凶作だが、ミズナラが大豊作であり大きな出没は無いと広報されているのは正しい。
人身被害面から見て現在、少なく推移しており、これから越冬直前までに 事故が今後、100件も積み上がることは考えられず、2006年のような大駆除、事故多発とはならないだろう。


書籍紹介 (2014.5/23)


中国黒龍江省ではトラ、ヒグマ、ツキノワグマなどが絶滅寸前だ。

想像を絶するトラブルに悩まされながら農業被害と保全に取り組んだ。
目撃した狭い鉄檻に入れられて生きたまま胆汁を抜かれるクマたちの
虐待工場の悲惨を報告する。そんなクマが中国には一万頭もいるのだ。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00KHHLOSS

よろしくお願いします。

 書 籍紹介 (2014.5/7)

韓国の熊

密猟のため韓国全土で半月熊は約二十頭まで減少した。

半月熊の保護のために地元の保存会員や研究者との交流と、
韓国の熊研究のレベルを上げ、ロシア、北朝鮮から熊の移入を試みる日々 を語る。
そして目撃した人々の野生動植物利用の実態を報告する。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00K5QWG8S

 事故と天気の関係について (2014.5/2)
2014年4月26日に新潟県 村上市で発生した死亡事故は
相対的高気圧時に発生しています

推移グラフ


 書 籍紹介 (2013.11/3)



福音館発行 科学絵本「かがくのとも」に「おいだらやまの よる」を出 しました。
文章は米田一彦で絵は田中豊美先生です。
おいだらやまに棲む獣たちを、ひと夜に、まとめて構成するのは
大変、難儀で頭を絞りました。
今回は田中先生の絵筆で90%が完成されたようなものです。
先生の絵は前回「おいだらやまの くま」、そして今回と、私が観察した通りに描かれていて
素晴らしいとしか言いようがありません。



 書 籍紹介 (2013.10/29)



1989年に、どうぶつ社より発刊しました「クマを追う」
が丸善出版より復刻されました。
基本的には、どうぶつ社版と同じですが、後書きに
韓国、中国、モンゴルで活動の様子を付け加えています。


 事 故と天気の関係について (2013.10/24)
2012年9月27日に福島県 喜多方市で83歳男性が死亡した月の気圧表です。
高気圧時に発生し、四日後に、かなりの雨が降っています。
6月にアップしてある2013年5月27日の会津美里町での死亡事故と も、併せてみてください。



2012年4月20日に秋田県八幡平クマ牧場でヒグマが脱走して女性二 人が死亡した月の
気圧表です。三日後辺りから大風、雨になっています。
これまで自然遭遇(狩猟、駆除での事故を除く)での事故で気象との関係 を見てきましたが
この施設のように野外飼育では行動は気象の影響を受けるようです。
つまり気圧の高い日には活動性が高まるのではないかと思われます。




 ツ キノワグマ写真展の開催 (2013.9/13)
ツキノワグマ写真展の開催
主催 NPO日本ツキノワグマ研究所
主にデジタルカメラで手持ち撮影した50点
一部 ゴビビヒグマ
9月7日から11日まで仙台市秋保・里センター
7日13時 米田一彦の講演
       「クマっこは いいなあ」「昭和ツキノワグマ事件帖」
      菅原文太・文子夫妻も駆けつけていただき
      後半、30分、かけあいトークとなりました。
      菅原さんは体調が万全でない、ご様子で心配いたしましたが
      そこは名優、トークが始まると背筋を伸ばされ、にこやかに 話なされました。
      椅子を勧めれば良かったと悔やんでおります。

写真展には仙台市長、名取市市長ご夫妻も、ご来場くださいました。
7日、8日は休日ということもあり来場者が、引きも切らず、
質問への対応に追われました。

期間中、ご来場くださいました皆様に感謝いたします。

 きのう見たクマっこ 2(2013.7/27)
クマ画像

この間、フジの蔓を渡るクマが足を踏み外すのを見た。
地上まで3㍍ほどなのに、飛び下りずに懸命に登っていた。


 福 島県会津美里町での、今後の事故発生予測(2013.7/19)
 5月3日に西本地区、5月27、28日に明神ケ岳、7月18日に勝原地区で発生した事故 は
関連性が濃厚。
 今後、この加害クマが事故を発生させると考えられる区域。
8月までの間なら蓋沼森林公園、赤留峠方面
9月、10月なら明神ケ岳北面方面。
9、10月は同町では重大事故に厳重注意。

 書 籍の紹介(2013.7/08)

あんだ いつまでも

この本は仙台市に在住する、元河北新報社の記者で森修さんが書いたものです。

森さんは私が秋田県庁時代より親しくしていただいており、また森さんがモンゴルからの留学生たちの、お世話をする活動を行って来た中で、私もモンゴルのゴ ビへ行くようになりました。

 この本の中に私と森さんがゴビを踏査しゴビヒグマの死体を発見した経緯の詳細が書かれています。勿論、森さんとモンゴルの留学生を送り出している日本式 教育を行っている新モンゴル高校との交流が描かれています。

入手法は次の通りです。

①    amazonなどネット販売で本の題名「あ んだ いつまでも」と検索して購入する。

②    ジュンク堂など大手の書店なら取り寄せも可能。

③    印刷会社の盛岡市青山4丁目、山口北州印刷に電子メールで申し込む。

 アドレスは hara7@hokushu.com

④    仙台市東三番丁の「よろづ園茶舗」でも扱っています。

 き のう見たクマっこ(2013.6/02)
尻毛抜けクマ
このあいだ見たクマは尻の毛が、ごっそりと抜けていた。
越冬中に凍傷にやられてようだ。こんなクマを秋田でもみたことがある
このメスグマは去年、一頭の子熊を連れていた。
育児に疲れて痩せ細っていたが、この間は、太っていた。
地面に寝べって手踊りをやるクマで毎年、楽しませてくれる。

5月の気圧変化図
2013年5月27~28日にかけて福島県美里町において5人が死傷した事故での
気象状況(縦は気圧hPa)。赤丸の27日、気圧の高い晴天日に発生し三日後に雨天となった。


5月27日、28日の福島県会津美里町での人身事故について (2013.5/28)
5月27日、28日の福島県会 津美里町での人身事故について
加害クマが死亡被害者を守り、もし死亡被害者がクマにより食害を受けて いたようであれば
今後、そのクマは再犯する恐れがあります。早めに捕獲措置を取ってくだ さい。
28日中に行う必要がありました。
 昭和戦後期から現在までツキノワグマによる自然遭遇(狩 猟、駆除を除く)での死亡事故が45件あり内、食害が有りと報道された例が6件、有りと推定される表現の例が3 件、あります。
死亡事故は5,6月と9、10月に2回のピークがあり、ほぼ初夏と秋で は同数です。
5月3日に同町で被害があったことから今後、秋まで被害状況に注視して ください。
入山日が晴で、2~3日後に悪天候、雨天になる気象状況の日は特に事故 に注意してください。
そのような気象推移の時には悪天候の前にクマの活動性が高まっていま す。

ドングリ類が凶作年での生息数調査(2012.11/14)
 ドングリ類が凶作年にハチミツを用いてのヘヤートラップ法、再捕獲法、カメラトラップ法で
生息数を数えると過大に数えられると思われる。
理由は、特にメスグマの移動範囲が広がり、またハチミツへの反応が高く(数倍は)なるものです。
出没年の2006年の広島、2012年の福島県での、同法での調査は、その恐れがあります。
これを避けるには数年に渡って調査を行うか、短期調査の場合は出没年に当たらない年に行うのが
適切でしょう。

今月上旬、東北を回って来ましたが秋田市太平山ではクマ棚が少なく、ドングリ類が全種凶作だったのか、あるいは何かが豊作で、棚を作る必要が無かったか、 でしょう。
地元でクマを観察している方によると8月末に旧協和町で太ったオスグマが連続して射殺されて以降、出没ニュースが少なくなったとのことだ。それに今年はク リが大豊作だった、とのことです。
 ここ3年、駆除数は伸びていて、昔のように鉄砲ばかりではなく、箱ワナも併用するように、なったからだろうか。

今年のクマ出没について(2012.10/17)
1 東北はブナが大凶作で大出没の警報が出されたが、
  秋の人身事故は岩手で3件、福島3件、秋田1件、山形1件で
  通常年程度だ。
2 ツキノワグマは暑いのが嫌いで、そんな日は流水に腹を浸かっている。
  aは沢の流水に伏せて1時間も寝ていた。
  bは 沢の水溜りに下肢を浸して寝ている。
  cは 湿っぽく冷たい倒木に腹を着けて眠る。
3 今後の動向予測
  今年のツキノワグマは栄養状態が良いので寒さに耐えられ、12月上旬まで
  出没と事故(多くは無いだろうが)、だらだらと続くことが考えられる。
  特に、このまま暖冬になると、その傾向が続くだろう。
 
 画像は左からa,b,c
abc

今年のクマ出没について(2012.9/22)
 各県が昨年同期比で「出没が1.6倍とか4倍」とか公表しているが、昨年は出没が少ない年であった のに、それと比べて意味があるだろうか。
2010年の2倍なら驚愕だが、私から見れば、これが平年並みから、ちょっとはみでた程度に見る。
それに各県が今年、2012年は初夏から目撃数がが伸び、「2006年以来となるブナが花芽を付けず、秋には皆無作」になるので今、クマがでる、と緊張が 高められている。
初夏から夏期の出没はブナ凶作とは関係ない。
それに今年は本当に大出没しているのか。
2006年の秋、9月だけで人身事故は24件(26人)発生しているが、今年の9月は22日現在で3件(+)だ。
秋の事故は「出没+遊山」で構成され、出没しているようには見えない。
2006年の事故人数150人弱になるには今年、出没が収束するまでの残り40日間程で、事故が更に120人も積み上がるだろうか。
各県、おおよそコナラ、ミズナラが豊作で、ブナが大凶作~皆無作だが、里の山に多い、コナラ、クリが豊作だと「豊凶の偏りで奥から里に移動」駆除クマは 太っている、ことは正しく理解されつつあることは良いことだ。
 今後、駆除数、人身事故数が2006年、2010年のようには増えないだろう。
 岩手県が事故が多く推移しているのは要注意だが、目撃数、駆除数、事故数が異常な状況になりそうなのは山形県で、新潟、群馬、程度だろうか。

秋田市太平山で長年、ツキノワグマを観察している方からの情報 (2012.7/25)
『ヤマザクラは大豊作。ミズキは不作(昨年大豊作)、
 ドングリ類は不作(昨年豊作、藤倉周辺)、クルミは場所により豊凶混在、ブナは凶作、
 クリの花は、かってないほど豊富で大豊作が予想(県内至る所される)』
この状況は2001年の餌状況と類似している。
このことから里の山に餌が多い、奥山との、なり具合の偏りによって秋にはクマが里山に移動
、駆除個体が太っている肥満型出没となり、中規模出没でありながら
駆除制度の欠陥から大駆除になりやすい状況のようだ。
「ブナが凶作だから出没」ではなく里山に餌が多いから、と言えるものです。

今回の八幡平クマ牧場での脱走と飼育員の死亡事件について(2012.4/25)

飼育クマが脱走する例は140年近く前からある。(読売新聞より)

1875年7月  東京両国で見世物小屋からクマが脱走し大騒ぎ
1875年8月 岡山県で飼育クマが鎖を切断し逃走、怪我人多数 
1890年11月 東京日本橋でクマが脱走し大騒ぎ
1936年6月 東京豊島でクマが脱走
1936年5月 東京大島でクマ2頭が脱走
1965年8月 北海道登別クマ牧場で16頭が脱走、10頭射殺、6頭捕獲

檻飼いのクマが人を咬む事故も多発

1958年5月静岡掛川で幼児が咬まれた
1960年10月 東京大島の動物園で少年、少女が咬まれた
1960年4月 静岡天竜でサーカスから逃げ出し少女を咬んだ。
1961年9月 三重新宮の遊園地で二日連続で子供が咬まれた
1973年5月 鳥取倉吉 園児、腕をガブリと
1976年11月 盛岡の住宅地で飼い主をガブリ

動物園での事故も多数ある

1962年6月 長野上田城の動物園から脱走、刑事31発 発砲射殺
1971年5月 北大植物園でクマに幼児が腕を咬まれて切断
1971年12月長野県で飼育係りが咬まれて死亡
1974年11月 福島郡山で少女の腕を咬み切る
今世紀、日本各地の動物園で飼育員がクマに襲われて死亡している。
飼育クマにより死亡事故は、ざっと20名近くはある。

個人が猛獣を飼育を行うのは反対だ。
生態と、動物の能力を知悉せずに愛玩的熱狂で飼うのは油断に陥る。
設備は貧弱に劣化しやすく監督官庁の検査を、素通りしやすい。
観光客が飢えさせたクマに餌を与えて、夢中で芸様の手招きをさせて喜ぶのは
野生の尊厳を踏みにじり、クマを常に飢餓状態に置くのは脱走を誘発し来園者に重大な危害を与え易い。
 来園者が与える餌は、牧場側が販売している餌ばかりではなく手持ちの菓子的には餌が多く、栄養が偏り易い。
経営者が短期間で代り責任の所在が有耶無耶で、経営方針も利益優先で
クマの健康、来園者の安全が疎かにされやすい。
クマ牧場についても春グマ狩りや有害駆除で母熊が殺されて残存した子グマの収容先になりやすく、有害駆除などに歯止めを、かけられなくする施設だ。
官営クマ牧場については①学芸員②飼育研修を受けた飼育員③脱走を防ぐ施設④適切な運営などを整えているか監督官庁は指導しなくてはならない。
今回の事件は経営者の素質が欠けた問題だった、と思う。

 ゴビヒグマに関して近況。(2012.4/8)

モンゴルの若い研究員

2012年4月2日
ゴビへの途中は渡りのツル類が溢れていた。
ゴビの、まっ只中、気温28度、夜は零下8度
私の右隣はゴビ管理事務所の若い研究員  素朴、ゴビの大樹トーレ(胡楊)のような男
ゴビには時々、飛行場のような堅い平面が数キロも続く。細かい粒子の黄色の粘土状。

その2
ゴビは必ず四駆車の重連で行く ロシア製の小型4輪駆動バスのポリゴンとワッズ
ゴビの行程中 両車を満タンの上、ガソリン12缶を積載する。
車内は爆弾を背負っているような異臭に満たされる。

その3

両車とも故障し易く、修理し易い砂漠適応車。
ポリゴンはスプリングのゴム交換中、ワッズはオバーヒートで常にキャップを外していて
15分毎に給水する

大出没した昭和28年秋に新聞に載った名文。(2011.12/28)

「クマと出くわしたら騒いだりせず、付近の窪地へ素早く伏せ、
 とくに顔を地面に、へばりつけ静かに息を殺していると
 クマは一応、背中を、なでる程度で危害を加えず、
 しばらくすると行き過ぎると言われている。
 これを『クマのささやき』という」

クマは、何が何でも強襲して来るものでは無い。
中には、人にオンブして無傷、3人に連続して後ろから抱きつき擦過傷一人、二人無傷などがある。
 最初の小さなクマの手出しが「ささやき」で、そのあと被害者が、どういう対応を取るかで重大事故へと拡大するか、その軽減法を私は近年、自然遭遇事故例 (駆除、狩猟事故を除く)1524例、1863人からから探っている。

ツキノワグマとの遭遇での対処法での『死んだ振り』は悪い方法ではない。(2011.10/26)

 昭和23年以降の自然遭遇(駆除、狩猟事故を除く)での約1500件、約1800人ほどの事故で特に女性の事故で驚いて逃げようとし て、うつ伏せに転び(結果的に死んだ振り)、意識的に死んだ振りをしたとされる例が実に多数あるが、これは女性が無意識的に顔を守る動作だ。
 過去には20歳、17歳、13歳とか(幼児の死亡も多発)の若い女性が顔を、ズタズタ(新聞表現)にされているが、その後の人生の質を大きく落とすこと になる。
女性は頭部を両手で防御して耐えることが良い。
 男性でも転ぶ率が高く、人間は山野では情けないほど転ぶ動物だ。
 ナタで打つのは、熊の爪が届く範囲だ。
反撃することは熊の攻撃意欲を高めているようなものだ。
 攻撃が不可避で手に鈍器を所持していたら直接クマを打たなくても振って、自分を大きく見せることは効果がある。
 過去には自転車を振り回した、スコップとピッケルを打ち鳴らして2時間、クマと対峙して無事だった父娘、回転椅子を振り回した、などがあり持っていたら スコップが最良。
クマに、もはや襲われているのなら

(1)ばかやろう、と大声をだせ

(2)手でも、ザックでも何でも振り回せ。

(3)クマと離れて決着をつけろ

(4)クマとダンスをするな(長時間、クマに拘束されるな)

(5)最後は死んだふりと同義の首を両手でガードして体を丸めて地面に、うずくまる。
 

 「突如、クマと遭遇、即、軽い攻撃を受けて倒れて死んだ振りが多数、存在し、5分、10分後に静かになったので立ち上がったらクマが 跳んできて再攻撃、重傷」となるケースもあり、怪我を軽くする示唆がある。
また軽い攻撃の後、死んだ振りをしている人の背を踏みつけて去ったり、両前足を、どんと置いてから去る例があり、優位性を確かめさせて、立ち去ってもらう のがよい。
つまり避けられなかった軽い負傷(とはいっても全治10日とか2週間だが治療後、翌日には立って憤慨を述べているものだ)は、どうにもならないが、次の強 力な攻撃を、どうかわすかだ。
それが(1)~(5)だ。
初撃を、いきなり頭部、頸部に受けて重傷、重篤化する事故は、どうにもならず、入山する人は、せめて五秒前にクマを察知する意識を持って対処し、初撃を頭 部に受けるな。
攻撃され気を失い30分後、3時間後、4時間後、6時間後に発見された人がいる。
山奥に入る人は治療地点が遠く出血多量になりやすい。
だから複数人で入山することだ。
熊は血にこだわる、その点でも出血多量は避けることだ。
さて「秋に向かって事故が増える」とする言葉が見えるが、昭和20~40年代を総計すると正確にM字型に事故は発生し7、8月に大きく下がる。
つまり事故は初夏と晩秋に多くなるのだ。
近年20年の総計となると、初夏分が低いM字型になる。

イノシシの出没について(2011.9/17)

当地にイノシシの出没が、ほとんど無し。
私が、この地に来てから初めての経験。
昨年の猛暑でイノシシの出産が減少して繁殖しなかったこと
ドングリ類が豊作なことで山奥にいるのではなく
海辺に近い旧佐伯町、大野町、方面で停滞していると思われる。
同様にツキノワグマも出没が極めて少なく、
昨年の凶作に加え猛暑で繁殖が下がった
影響で出没が減少しているようだ。

2011年 度西中国山地堅果類豊凶調査結果と出没予想(2011.9/10)

2011西中国山地堅果類調査結果

(1) ツキノワグマの食餌果実の豊凶状況
ブナが凶作、ミズナラが並作の下の状況。
野生のシバグリとコナラは豊凶に、ばらつきがあるが並作から豊作。
全体的には食餌果実は十分と思われる。
栽培クリは並作から豊作
ミズキは並作以上、クルミは並以下
ウワミズザクラが並作の上
柿は並作から並作の下に推移している。
南西部(旧吉和、旧六日市、旧錦町)地域では、ハイイロチョッキリによる果実の付く枝の先端部を切り落としが広がっている。

(2) 出没予測
西中国山地中央部での食餌果実の不足が生じており、周辺の里山への中規模な移動が、
予想される状況であるが、昨年の大駆除で個体数が減少しており
大きな出没は、この秋には生じないだろう。

  2011年9月9日
NPO日本ツキノワグマ研究所

 

 ・・・過去の記事

●更新履歴●

 

~共生への理念~

 クマを、この日本から駆逐するのか残すのか。西日本では駆除が進行して危険な状況になってきました。
クマに存在理由を与える必要はありません。私は次の理念により共生すべきものと考えます。
『クマと「自然の森」と「そこに住むあらゆる野生生物の豊かな生態系」は同義語です。即ち、クマを守るためには森全体の保全が必要なので、従って、クマが 守られれば全てが守れるではないか』単なる除去論は21世紀の地球人が目指そうとする野生動物との共存理念に逆行するものです。
欧米人は日本を「公害まみれの工業国」と思っているだろう。イギリスには移入された鹿とアナグマしかいない。仙台、広島、札幌。百万都市にクマがいる国は 日本だけだ。世界に冠たる日本の自然環境を誇るならクマと共存するべきだ。「クマは世界に誇る日本の宝」だと、われわれ日本人だけが、その事に気がついて いないのではないだろうか。クマ(森)との共生という思想は、縄文以来の日本古来の伝統文化、そのものではなかったか。
日本が21世紀、世界に尊敬される国になるためには、クマ、森、自然との共生が全ての出発点・転換点になる。森を殺してクマを殺して、それで日本の素晴ら しい伝統である自然と共生する文化を訴えられるはずがありましょうか。

◆活動履歴◆
1948年 青森県生まれ。秋田大学教育学部卒。
秋田県立鳥獣保護センター奉職後、秋田県生活環境部自然保護課勤務。
1986年以降、ツキノワグマの研究に専念し、1989年広島県にて日本ツキノワグマ研究所を設立。
2001年に特定非営利活動法人認可。
「野生の王国」「宇宙船地球号」など数々のテレビ出演や「クマ追い犬タロ」「ツキノワグマのいる森へ」など多くの著書を出版。
▼リンク▼
アウトバック クマ被害防除資材・アウトドア用品販売

ツキノ ワグマ痕跡写真集

当所に在籍していた藤田昌弘氏のサイト。クマ写真など
 

当所はイオン環境財団より8回の助成を受けて里山保 全、
中国、モンゴルの調査を行っています。
 


当所では寄付を受け付けております。
よろしくお願いいたします。


 
 
●銀行口座
  広島銀行宮内支店  普通
  口座番号 1683802
  特定非営利活動法人日本ツキノワグマ研究所
  代表 米田一彦(まいた かずひこ)

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