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提言  
獣類被害を取り巻く状況は複雑です。人間側の智恵で解決できます。

    1. 農林業振興のための狩猟制度の確立
    2. 都府県を越えた個体群単位の管理
     3. 地域全体の智恵を結集して取り組む
     4. 実務者を育てる
     5. クマを知り、自然の営みを知る


クマ問題で困っていませんか?    うーん
  

クマを含む獣類による農林、人身被害は大事な問題です。20世紀末から特に甚大になってきました。
被害対策の研究も進んでいますが21世紀も同じ状況が続き、地域によっては拡大すると予想されています。
クマ問題は地域の社会、経済情勢により複雑化したり解決困難になっています。
私たちは長くクマの生態を研究し、被害対策の基本的な流れを作って来ました。
なにか解決のヒントを提示することができます。


◆クマに遭遇したときは    ドキッ
   

私(米田)は長年、クマのいるところばかり歩いて来て、山中で多くのクマを観察したり、奥山放獣、追跡調査放獣を行ってクマとの間合いを知っています。なによりクマと会わないように、前もって入山先の出没状況を自治体に問い合わせたり、クマ用鈴、ラジオ、笛を用意しましょう。一年で6月10月がクマとの接触が危険なことを知り、入山者がクマと遭遇したときに取るべき行動を著書に表しています。クマに会うと誰でも興奮して、本に書かれてあるとおり行動できるものでありませんが、ポイントを述べます。まずクマに会った時の距離が大事です。威嚇行動も、稀に見られます。
  1. 50メートルも離れていたら、木の影に隠れながら、音を立てずに反対側に逃げます。
  2. 20メートルほど先でクマと目が合い、クマがじっとしているときは刺激せず、背中を見せず、後ずさりします。
  3. 攻撃が避けられないときは、頸部を両手で覆い、窪地に伏せるのが良いと思われます。
    立ったまま頭部を攻撃されるのが頚動脈を掻かれるので、最も危険と言えます。
    最近ではピクニックシートを広げて、ガサガサさせると、クマは逃げるとする報告がありますが、まだ誰も山中で試した人はいないようです。 

問題(イノシシ捕獲用ククリ罠に混獲)

関東以南では積雪の影響でイノシシが生息し、駆除、狩猟のためワイヤーくくり罠を使用して捕獲しますが、これにクマがかかり、対処に困って射殺される問題が全国に多発しています。
設置者が見回りが遅れたりして、かかったクマの足がワイヤーで切断されたりして3本足のクマが多数見られます。
クマの孤立個体群となっている西中国地方では、イノシシ被害もあり、クマの保護も必要なことから、ワイヤー罠架設禁止区域を設けたりして対処しています。

奥山放獣は危険が伴う作業ですが、クマが人間社会が怖いと認識するので防除効果が高い方法と言えます。

写真は、くくりワナにかかって木に登ったクマです。
樹上から跳ねると、ワイヤーが切れることがあり危険があります。

    
          (写真提供:山元郷介)

(2002年6月 鳥取県にて。この後、奥山放獣)


特定非営利活動法人 日本ツキノワグマ研究所 理事長 米田一彦
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