「著者の略歴」「読むためのヒント」は「著作集への序言」へ移りました。
福音誌「天旅」は、主筆市川喜一の個人福音誌として1986年秋に発刊されました。1956年の独立伝道開始以来、様々な形でキリストの福音を証言する文書を出してきましたが、伝道30年を機会に、それまでの福音活動を通じて得た福音理解をまとめておきたいと願い、現在のような小冊子の形で定期的に発行するようにしたわけです。発刊以来10年あまりを経て、昨年末で74号に達しました。
この10年の間に時代は大きく変わりました。とくにコンピュータによる情報伝達の技術は飛躍的に進歩しました。車が買えるほどの金額で購入したワープロで、やっと文章を印刷して「天旅」第1号を出したときには、10年後に世界中のコンピュータで情報のやりとりができるインターネット時代が到来するとは、夢想もできませんでした。
発行10年を機に、「天旅」をインターネット上で発行することを考えていましたが、ここにようやくその願いを果たすことができるようになりました。定期刊行の印刷物という形で発表してきたものを、インターネット上で発刊することには、三つの利点があると考えています。
第一は、広い範囲の方々に読んでいただける可能性があることです。これからはインターネットはますます普及して、誰でも居ながらにして情報に接することができるようになるでしょう。福音誌も印刷物だけよりは、さらに広い範囲の方々に福音を運ぶ使命を果たすことができるようになると考えられます。
第二は、印刷物では不可能なハイパーテキストの形で出版できることです。「ハイパーテキスト」というのは、文書中の語句が他の文書とリンク(関連づけ)されていて、一つの文書から関連のある他の文書を次々に開いて読むことができるというテキスト形態です。テキスト(文書)が網の目のように互いに結びつけられているわけです。文書をハイパーテキスト化することによって、長い年月にわたってばらばらに書かれた多くの文書が、有機的な一体となるわけです。
第三は、書く者と読む者との間の交流が、距離を問わず瞬時にできることです。読者は感想や意見や批判や質問を、電子メールで直ちに書く者に伝えることができます。そして、書く者はそれを反映して書き続けることができるようになります。こうして、著述は著者と読者との共同作業として行う可能性がでてきます。現在、インターネット上で「天旅」を読んでくださる方は限られているでしょうが、なるべく多くのご意見や批判が送られてくることを願っています。
ここに、これまで「天旅」誌上に発表してきた論稿を、ごく一部だけですがアップロードして、とりあえずインターネット版「天旅」を上梓する次第です。
1998年 1月25日
この度、インターネット版「天旅」誌を市川喜一著作集を中核として再構築することになりましたので、各ページを再編集してアップロードします。おもな改訂点は、インターネット用のHTMファイルを縦書きで読むためのソフト「T−Time」を用いて、著作集をなるべく印刷本の紙面に近い形で読むための形式にしたことです。準備のできたものから順次アップロードして、インターネット上に「市川喜一著作集」を構築していく予定です。
なお、著作集の構成や読み方については、「著作集への序言」をごらんください。
2000年 10月25日